比良比叡トレイル協議会 © 青木繁

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2018-02-15

比良比叡トレイル ルート調査【3区間目 仰木峠~途中越え】

この区間は一次、二次合わせて5回下見を行った。

まず1回目は一次調査の2016年11月20日。北から途中越えまで花折峠を経由してたどってきた稜線のつづきを、比叡山へという予定であった。ここからは登山道として知られた道はほとんどなく、作業道中心となる。前日の予定が悪天候で延期となり、この日は2人で実施。途中越えから伊香立峠地先までというコースで踏査を始めた。

作業用の林道から魚の子山まではよかったが、そこから伊香立峠までの途中、道迷いを起こした。稜線を1つ間違えたのである、谷まで下り、沢筋から再度きつい坂を登り返したことを思い出す。なんとか稜線に復帰し、伊香立峠まで行く。ここまでも不明瞭ではあったが何とか稜線を辿って予定の踏査を終えた(写真①)。


①2016/11/20 途中から伊香立峠への林道にて

2回目は同年12月7日に行った伊香立峠地先から仰木峠までの調査。3人で実施。いきなり急坂、枯葉に足元をとられながら登る。道としては緩やかだが広がりのある稜線で、なお倒木、防護網などもあって不明瞭で慎重に歩を進める。なんとか仰木峠までの最高点である梶山(大尾山)につく。

一服してさらに南下、途中から林道と並行するようになり、林道も使いながら仰木峠まで踏査できた。風が強かったが伐採跡からは琵琶湖の眺望が楽しめた(写真②③)。


②2016/12/07 梶山地先の分岐にて


③2016/12/07 梶山から仰木峠への途中で

3回目は2017年1月7日、還来神社側の可能性を探るために行う。神社側からの林道は以前までの様子とは大きく変わり、橋や道そのものがかなり崩壊していた。徒歩でも渡渉が困難と思えるほど深くえぐられ、また上部の道は完全に消失している。結果、急斜面を直登しなければならず、現状のままでは一般のトレイルとして使うにはとても無理な状態だとわかった。

4回目は2次調査の2017年7月21日、3人(うち1人は下回り)で実施。伊香立峠地先から途中越えまで2人で歩く。途中、伊香立峠の手前で、注意を怠るとまっすぐに進んで大原のほうへ下るポイントを見つける。逆コースではわからなかったことだがポイント87としてチェックした。ほかは特に問題なしということで調査を終える(写真④)。


④2017/07/21 伊香立峠にて

5回目は2017年8月3日。途中越え周辺のコース踏査のため3人で実施。途中越えから林道を南方向に詰め稜線へ出て伊香立峠までを踏査、南方向では伊香立峠手前の小出石十字路と峠の直前の下り口が要注意で迷いやすいことが判明、何らかの手当てが必要だと感じた。

このあと、バックして稜線を魚の子山まで歩いたあと、林道を使い途中越えまで戻ったが、魚の子山は迷いやすさや重要性などを勘案しメインルートから外すことにした(写真⑤)。


⑤2017/08/03 途中峠から伊香立峠への途中で

以上でこの区間の調査を終えたが、この区間は、多くは植林地内を通り、杣道という性格が強い。車の通る林道も真横を並走し、一部は林道そのものがルートと重なる。基本的に登山道としては使われていないので不明瞭で迷いやすい箇所も多い。緩やかだが、十分注意して歩く必要性を感じた。

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